私が北海道大学大学院で学生だった頃の話です。ある日の日常会話の中で先輩が

「学問って娯楽みたいなもんだからな~。」

という言葉を発しました。言葉尻を捕えると何を言っているんだと言われかねない内容です。しかし、今思えば結構、的を射たことを言っていたなと思います。

例えば、プロの世界にいる人は皆、元来そのスポーツをやってて「楽しい」人たちです。そのような楽しいを通じて、どうすればもっと上手くなるのかを考えて練習します。そして究めるという世界に到達し、プロとして活躍していくわけです。

一方、日頃の勉強は「入試」があるがゆえに苦痛ととらえられがちです。しかし、本質はそうではなく、学問もスポーツと同じです。本質的に学問は「分かる・考えることを通じて楽しむ」「よりよいものを作る喜びを味わうための素養」だと私は考えています。入試はしょせん、その通過点でしかありません。

だからこそ、当教室は「塾」という形態をとっているものの、「入試だけ」のために知識を詰め込むのではなく、学問を通じて将来必要な考える力や素養を楽しく身に着けてもらうことを目的として勉強を進めてもらっています。

その一環で、今回の夏休みでは小学生と自由研究を進めました。難しい研究内容でしたが、この子は高いレベルのレポートを仕上げました。しかも主体的に粘り強く。この子にとって内容は難しくても、「やってみる面白さ」「考える面白さ」を感じられたから最後まで投げ出さずに挑戦し続けられたのではないかと思います。

このように、生徒に主体的に考え学ぶ喜びを味わってもらうために、塾としての授業は当然ながら、理科教室やプログラミング教室で活動しています。

是非、これからも当教室で「学問(勉強)って本来は面白いんだ」を味わってもらえたらと思います。もし、自分がやりたいことがあれば、伝えてくださいね。

2018.10.13教室通信Vol.5「学問は最高の娯楽」