人間は「忘れる」生き物です。逆に全ての場面や物事を覚えていると、様々なことが頭をよぎりかえって混乱してしまいます。ですから記憶というのは、一発で覚えられないように抑制されています。
では、記憶したいものをちゃんと記憶し、その記憶を維持するにはどうすればよいでしょうか。普段の生活といった部分に着目して紹介したいと思います。
1.覚えたいものを、間をあけて反復練習する
1回で覚えようとせず時間や日をあけて3,4度練習すると長期記憶としてとどまりやすいです。復習も効果的ですよ。
2.食事をバランスよくとる
脳に必要な糖は炭水化物から取れますが、これを一度に多量にとると血糖値が急上昇・急下降し低血糖に陥ります。その結果、記憶力が低下してしまいます。血糖値上昇をゆるやかにするために、野菜から食べ、ご飯はゆっくり食べましょう。
3.規則正しい生活をしよう
「不規則な生活は体温のリズムや脳の血流量を異常にする」※1ので、記憶力が低下することがあり得ます。ご飯や就寝の時間などの生活のリズムを維持しましょう。
4.頭を休めよう
「ラットに電気刺激によりシナプス伝達の長期増強を行い続けると、学習できなかった」※1ことから、人間でも同様に、常に頭に詰め込もうとしてもある一定以上に達すると記憶できなくなると考えられます(頭がいっぱいになる)。適度に頭を休めてリセットすることが大事です。
5.勉強の前に自分が好きな運動を
「自ら好きな運動を行うラットは、ニューロンの新生が盛んになり、またニューロンが生存し続けた」※1ことから、人間も同様に、直前に好きな運動を行うと記憶しやすくなることがあり得ます。また、自然の中で運動すると脳が活発になるともいわれているので、覚える前に好きな運動をやってみましょう。
※1図解雑学 記憶力(図解雑学シリーズ) 山元大輔著 ISBN 978-4816334962